記録的猛暑で野菜の価格高騰!検索が伸びるのはあの食材!?

こんにちは、クックパッド「トレンド調査ラボ」です。

レシピ数294万品以上(*1)、月間利用者数 約5,500万人(*2)が利用する日本最大のレシピサービス「クックパッド」には、日々、大量の検索・アクセスログデータが蓄積されています。

トレンド調査ラボでは、こうした検索データを分析できる「たべみる」というサービスを提供しています。

メニューや材料だけではなく、食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口の検索状況もわかるため、生活者の真のニーズが可視化できる仕組みです。

今回は、「たべみる」を利用して、「野菜価格高騰が及ぼす検索への影響」について分析を行いました。

あれ、野菜が高い!?記録的猛暑が影響

8月1日、気象庁は7月の天候まとめを発表しました。東日本の月間平均気温は平年を2.8度上回り、1946年の統計開始以来、最も高かったそうです。7月23日には埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録。今年の夏は記録的な猛暑でスタートしました。

西日本を襲った豪雨、そしてこの猛暑の影響で、日本の食卓にダイレクトに打撃を与えているのが野菜の価格高騰です。特にキャベツやレタスなど葉物野菜の価格が軒並み値上がりしています。農林水産省が発表した食品価格動向調査(野菜)によると、7/23週では「きゅうり」が平年比145%、「キャベツ」が116%、「レタス」が108%、「トマト」が104%と、調査対象の4品目すべてが平年より値上がりしています。

08野菜が高い

猛暑で枯れてしまったり、朝に収穫したばかりの野菜でも店頭で陳列されるまでに傷んでしまったり。野菜を毎日食べたいと考える人も多いだけに、野菜の価格高騰が日本の食シーンに与える影響は非常に大きいです。

クックパッド内での検索頻度(SI値)からも価格高騰の影響は見て取ることができます。キャベツ、レタス、ほうれん草といった葉物野菜はいずれも前年対比90%割れ、そしてきゅうり、トマト、なす、ピーマンなどの夏野菜も前年同期と比較して検索頻度が落ちています。いずれの野菜も食卓には定番の野菜。内食シーンだけでなく外食シーンからも悲鳴が聞こえてきそうです。

検索頻度(SI)の前年対比

02野菜が高い

検索行動の変化。検索が伸びている野菜は?

2017年冬の野菜価格高騰の際にも、トレンド調査ラボでは「野菜価格の高騰と検索頻度の関係性」についてレポートしました。

その時の記事はこちら:野菜価格が高騰!野菜の代わりになにを検索している?

高い野菜の代わりに、水耕栽培・工場栽培されている「豆苗」「もやし」など比較的価格が安定している野菜の検索が伸びている、ということを上記のレポートで記載しましたが、やはり今回も同様の傾向が見て取れます。「もやし」「豆苗」「かいわれ」はいずれも前年同期に比べ検索を伸ばしています。

また、「冷凍野菜(冷凍ブロッコリー・冷凍ほうれん草)」や「缶・パウチ野菜(豆類)」、「切干大根」のような加工食材も価格が安定している為、前年同期に比べ大幅に検索を伸ばしています。

野菜の価格が高騰した時、代替としてこれらの食材を活用するということが日本の食卓に定着してきていることがうかがえます。

検索頻度(SI)の前年対比

04野菜が高い

意外なアレの検索も増えている!?

野菜の価格高騰に伴い、あの食材たちの検索頻度も増えています。それは、「肉」です。野菜が高くなると、肉の検索頻度に影響が出るというのは意外かもしれませんね。検索頻度(SI値)を見てみましょう。

検索頻度(SI)の前年対比

05野菜が高い

上記の表の通り、価格高騰した野菜の検索頻度が落ちていた7/23日週では「牛肉」「豚肉」「鶏肉」のいずれも前年同期より検索頻度を伸ばしています。この猛暑で夏バテしないように肉をがっつり食べたい、食べさせてあげたいという思いもあるのかもしれません。しかし、それだけではなく、価格高騰で野菜は手が出しづらい、でも食卓はしっかりと形成したい!野菜をあまり使わない肉料理のアレンジやバリエーションを求めているということが想定されます。野菜軸で献立を考えていたシーンが減り、肉軸で献立を形成するシーンが増えたと考えられます。

メニューの検索を見てみても、「豚の生姜焼き」「牛丼」「竜田揚げ」など、野菜が少なく、お肉メインで作ることができるメニューの検索頻度が前年同期に比べ大幅に伸びています。

検索頻度(SI)の前年対比

06野菜が高い

消費行動の意識と検索行動

平成29年に消費者庁が行った消費行動についての意識調査で、「昨年後半の天候不順等の影響により野菜の価格が上昇した際、購買行動に変化があったか」という質問では、50%以上の方が「価格の変化が少ない別の野菜(もやしなど)を購入した」と回答しています。また、18%が「代わりに冷凍野菜を購入した」と回答、3.9%が「野菜の代わりに肉・魚・加工食 品などを購入した 」と回答しています。

これまで見てきたとおり、クックパッドでの検索行動においても、この意識調査と同じような傾向が見て取れました。消費行動の意識が検索行動にもダイレクトに反映されていると言えるでしょう。

 

07野菜が高い

料理は環境の変化に強く影響を受けます。生活者がどのように変化に対応し、悩みを解決しているのか。たべみるでは、その悩みの解決方法として生活者がどういったものを求めているのかを垣間見ることができます。

また、法人向けの「たべみる」だけでなく、個人でもお持ちのスマートフォンで手軽に見られるサービス「たべみるニュース」もご提供しています。

話題づくり、メニュー開発、売場作りのヒントなどにご活用いただけましたら幸いです。

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*1 レシピ数294万品以上(2018年7月末)
*2 月間利用者数 約5,500万人(2018年3月末)
*3 日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービスです。食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口で分析を行うことができ、食品製造業・流通業・小売業の企業さまの多くにご活用いただいています。

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