今年の夏は暑い?「夏バテ」の対策を知ろう!

こんにちは、クックパッド「トレンド調査ラボ」です。

レシピ数310万品以上(*1)、月間利用者数 約5,500万人(*2)が利用する料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」には、日々、大量の検索・アクセスログデータが蓄積されています。

トレンド調査ラボでは、こうした検索データを分析できる「たべみる」(*3)というサービスを提供しています。

メニューや材料だけではなく、食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口の検索状況もわかるため、生活者の真のニーズが可視化できる仕組みです。

今回は「たべみる」を利用して、「夏バテ」について分析を行いました。

■残暑ではなく梅雨明け直後に上昇する「夏バテ」

 5月に入り暑さを感じる日も増えてきました。そうすると思い出すのが、昨年の夏の暑さ・辛さではないでしょうか。2018年の夏(6−8月)の平均気温は日本各地で統計以来最高となる記録的猛暑となりました。食欲不振や、眠っても疲れが取れない、だるさを感じたという人も多かったと思います。
 今年の夏はどうなるのでしょうか。日本気象協会の発表の長期予想では2019年の6−8月の気温はほぼ平年並み。夏の時期の降水量は平年並みか多い予想のようです。昨年ほどではないと分かりホッとしますね。しかし、備えあれば憂い無し。今年は「夏バテ」知らずの夏を過ごすために、クックパッドの検索データから夏の乗り越え方の知恵を見てみましょう。

 「夏バテ」の検索は5月から始まります。その後梅雨の時期に一時収まり、梅雨明けから一気に上昇し(2018年関東の梅雨明けは6月29日)7月中旬にピークを迎えます。8月後半以降も最高気温が30℃を超え残暑は続きますが「夏バテ」の検索は落ち着きます。このことから7月に入り一気に気温が上がる頃、多くの人が「夏バテ」の症状を感じていることが分かります。

2018年「夏バテ」週別 検索頻度(SI※)と
東京の各週の最高気温の平均(℃)
夏バテ1

■管理栄養士に聞く、おすすめの食材は豚肉とレモン

そもそも夏バテとはどのような状態なのか社内の管理栄養士に聞いてみました。

 夏バテとは夏の暑さによる自律神経の乱れに起因し、全身の倦怠感・食欲不振・思考力の低下などの症状が現れます。また熱帯夜のため寝苦しく、疲労が回復しないことや、クーラーによる激しい気温の変化も夏バテの辛さに拍車をかけています。あわせて夏バテという名前から夏のみに起こると思われがちですが、気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすいものです。

また、夏バテの時におすすめの栄養素や食材を聞きました。

①タンパク質・ビタミン・ミネラルもバランスよく
食欲が無く「ついついそうめんだけ・・」など炭水化物に偏った食事になりがちです。不足しやすいタンパク質や汗で失われるビタミン・ミネラルもバランスよく摂りましょう。
②ビタミンB1を意識して
ビタミンB1は糖質を効率よくエネルギーに変換する働きがあります。多く含む食材は豚肉や大豆製品、マグロ、カツオ、ゴマなどです。
また、このビタミンB1の吸収を高めるアリシンも一緒に摂取するといいでしょう。アリシンはニンニクやニラ、玉ねぎに多く含まれています。
③クエン酸で疲労回復
疲労回復の働きがあるクエン酸を含むレモンや梅干しもさっぱりとしているので食べやすくおすすめです。

■記録的猛暑の2018年は「ごはん」のニーズが高かった!

 ここからはたべみるを使って「夏バテ」と組み合わせて検索されているワードを分析していきましょう。メニューに絞ったランキングが以下の表です。

「夏バテ」との組み合わせ分析
 メニュートップ10の推移(2015年〜2018年)
夏バテ4

 2015、2016年にトップだった「丼」がランクダウンし、2018年には冷たい麺として人気の「そうめん」や「うどん」をおさえて「ご飯」がトップに躍り出ました。一見似ている「丼」と「ご飯」ですが人気レシピを見ていくとその違いが理解できます。「夏バテ×丼」は豚バラやニラ、とろろなどのスタミナ系が多いのに対し、「夏バテ×ご飯」は梅としその混ぜご飯や、新生姜の炊き込みご飯、冷や汁や山形のだしなどのさっぱりとしたメニューが多くなっています。(その他、白いご飯にあう辛い炒めものもありました。)
 またランク外ではありますが「朝ごはん」という組み合わせワードも2018年に上昇しました。記録的猛暑と言われた2018年は、文字どおりご飯も喉を通らない暑さのなか生活者が「冷たい麺ばかりではパワーが出ない。スタミナ系の丼は重たくて食べるのがつらい。なんとかして日常的にご飯を食べたい。」と考え、さっぱり系のご飯メニューを選んでいたと想像できます。

■火の元に立ちたくない!「レンジ」調理のニーズも拡大

 2018年は暑く、火の元に立っての調理を避けたかったのか夏場の「レンジ」という検索もここ数年で一番高くなりました。「レンジ」と組み合わせて検索している材料ワードは「とうもろこし」「なす」が多く「じゃがいも」「オクラ」と続きます。茹でて食べるこれらの野菜を、熱い蒸気を浴びずに調理したいというキッチンに立つ人の気持ちがうかがえます。
 とうもろこしをレンジ加熱する人気レシピは、とうもろこしの皮をむかずにそのままラップで包み、加熱するものでした。そのため、とうもろこし売り場でこの方法を書いたポップとラップを陳列することで、茹でるのが嫌だと思っていた消費者を振り向かせることができるかもしれません。
 またスーパーのお惣菜売り場ではレンジで加熱調理ができる特殊なパッケージに入ったミールキットや、レンジでできる麻婆茄子の専用調味料を見るようになりました。こういったRTE(レディー・トゥ・イート:そのまま食べられる)やRTH(レディー・トゥ・ヒート:電子レンジで温めて食べられる)の商品も活用して夏場の調理を無理なく楽しみたいですね。

「レンジ」の週別SI値(2016年〜2018年)
夏バテ3

 このように「食卓の困った」を解決する手段として日々ご利用頂いているクックパッドには膨大なデータが集まっています。そのデータを分析することができる「たべみる」からは料理に関する課題解決策を垣間見ることができます。

 また、法人向けの「たべみる」だけでなく、個人でもお持ちのスマートフォンで手軽に見られるサービス「たべみるニュース」もご提供しています。

 話題づくり、メニュー開発、売場作りのヒントなどにご活用いただけましたら幸いです。

たべみるニュースとは
*法人向けのプランもご用意しております!ぜひお問い合わせください。

seal_trendlabo

クックパッドトレンド調査ラボでは、今後もクックパッドに集まるデータを、分析・活用することで、料理や食文化の面白さをお伝えしていきます。
データのご利用や企画でのご活用・コラボレーション等に関するご相談はこちらからお願い致します。


クックパッド トレンド調査ラボが運営するサービス:

食のトレンドが把握できるスマートフォンメディア「たべみるニュース
明日の食ニーズがわかる法人向けデータ分析ツール「たべみる

————————————————————————————
*1 レシピ数310万品以上(2019年5月中旬現在)
*2 月間利用者数 約5,500万人(2019年3月末)
*3 料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービスです。食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口で分析を行うことができ、食品製造業・流通業・小売業の企業さまの多くにご活用いただいています。

カテゴリー: レポート, 最新情報