平年よりも遅い梅雨明けで、苦戦する「そうめん」

こんにちは、クックパッド「トレンド調査ラボ」です。

レシピ数315万品以上(*1)、月間利用者数 約5,400万人(*2)が利用する料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」には、日々、大量の検索・アクセスログデータが蓄積されています。

トレンド調査ラボでは、こうした検索データを分析できる「たべみる」(*3)というサービスを提供しています。

メニューや材料だけではなく、食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口の検索状況もわかるため、生活者の真のニーズが可視化できる仕組みです。

今回は「たべみる」を利用して、「そうめん」について分析を行いました。

■ 気温と連動する「そうめん」の検索頻度

 東京では今年7月29日に梅雨明けをし、それ以降連日30℃を超える厳しい暑さが続いています。(8月8日現在)昨年と違い7月は比較的過ごしやすかった分、急な暑さに驚いている方も多いでしょう。

こんな暑さの中食べたくなるのが「そうめん」。梅雨明け以降クックパッドでの「そうめん」の検索頻度が伸びていますので気温のデータと重ねて見てましょう。

「そうめん」の検索頻度(SI値※)と

東京の週別の最高気温の平均(℃) 2017年、2018年、2019年

 グラフのように「そうめん」の検索は気温と連動していることがわかります。相関係数※を見てみると2017年は0.858、2018年は0.843、2019年0.888(7月29週までの値)で強い相関関係にあることがわかります。また3年とも梅雨明けの週にSI値が跳ねています。今年の梅雨明けは昨年、一昨年と比べると約1ヶ月ほど遅かったこともあり「そうめん」のSI値が10を超えたのが3週間ほど遅くなっています。今年の食卓は夏の訪れが遅いという特徴があります。

※相関係数とは2つの変数間の相関関係の程度を表す数値のこと。+1に近ければ強い正の相関があり、0に近ければほとんど相関がないと評価される。0.8以上だと強い相関があると言われる。

今年のそうめんのアレンジは「つけ麺」や「ぶっかけ」がトレンド

 そうめんの食べ方のトレンドを「そうめん」と組み合わせて検索されているキーワードから分析していきましょう。まず組み合わせ頻度の1位を見てみると、2013年から2018年までずっと「アレンジ」となっています。めんつゆをつけるだけではないアレンジを加えた食べ方が常に求められていることがわかります。では最近の動きを見てみましょう。昨年はあまり組み合わされず、今年になり組み合わせ頻度が急に伸びたキーワードは「つけ麺」と「ぶっかけそうめん」です。レシピを見てみると「そうめん×つけ麺」は練ごまやラー油、キムチの素、カレー粉を入れた濃厚でピリ辛のものや、シソや梅、モロヘイヤを入れたさっぱりネバネバしたものが人気があります。「そうめん×ぶっかけそうめん」の人気レシピは崩した豆腐やツナ缶、豚しゃぶ肉や納豆などのタンパク源となるものと、トマトやきゅうり、ナスなどの夏野菜が組み合わせてのせられ、めんつゆをベースにしたつゆが書けられています。どのレシピも比較的食べごたえがあり、一皿で栄養バランスが取れるようになっています。他のメニューを用意しなくても良くなるような賢いアレンジが垣間見えるレシピです。

■ 「冷や汁」や「夏野菜」など夏らしいキーワードが低くなった7月

「そうめん」以外にも7月のSI値が昨年よりも低かったキーワードを見ていきましょう。以下の表は年間を通して特に7月に検索されやすいキーワードにしぼり(7月の季節指数115以上)前年の7月とのSI値の比を低い順に表示したものです。

 「夏バテ」や「暑い」がトップにランクインしており、昨年よりも食欲の減退もあまり感じない、過ごしやすい7月だったことがわかります。それに伴い「さっぱり」とした口当たりや、味覚では「梅干し」や「もずく」などの酸味のある食材の検索頻度が低くなっていると考えられます。また「冷たいスープ」や「冷や汁」「冷しゃぶ」「煮浸し」などの冷たくして食べるメニュー名が多くランクインしているのも特徴的です。

 梅雨が明け、7月29日週には「夏バテ」や「暑い日」のSI値が昨年以上に跳ね上がりました。その他にも「冷や汁」や「冷製パスタ」「冷やしうどん」「夏野菜カレー」などが昨年以上のSI値となっており、遅いながらもいよいよ夏メニューが立ち上がりました。

 いよいよ夏本番、レンジを使った調理や冷たい麺など夏の味覚で暑い日々を乗り越えたいですね。

 
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*1 レシピ数315万品以上(2019年8月中旬現在)


*2 月間利用者数 約5,400万人(2019年6月末)

*3 料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービスです。食材・地域・季節・食シーン(”誕生日”や”運動会”など)といった様々な切り口で分析を行うことができ、食品製造業・流通業・小売業の企業さまの多くにご活用いただいています。

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